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『ALEXANDRITE』との再会

4月 28, 2008

「サンタクロースよ!永遠に in『ニューヨークのとけない魔法』」で紹介した成田美名子さんのコミック『ALEXANDRITE』は、とっくの昔に処分したつもりだった。

だが、たまたま実家の自室を掃除していたら、見つけてしまった。

昨日の今日で再会するなんて、すごすぎる。

早速、サンタクロース作戦のやりとりを紹介しよう。
登場人物は、主人公のアレクサンドラ・レヴァイン(以下、A)と友人のジェイク・ラング(以下、J)。

A「あー!今年もやってる。寄ってっていいかな。」
J「いいけど、なんだ?」
A「まあ見てみろよ。」
J「子供が出したサンタあての手紙か?」
A「そう。ここで大人に読ませてるんだ。これと思う手紙があったらボランティアでサンタをするわけ。」
J「やったことあるのか。」
A「うん。去年一回だけど。去年のクリスマスはおれもいろいろ思うところあったからね。」

(成田実美名子『ALEXANDRITE』第2巻から引用)

ふたりともサンタクロース作戦の常連ではない。

それでも、ごく自然体でクリスマスにボランティアを組み込んでいく姿が印象的。

サンタクロースよ!永遠に in『ニューヨークのとけない魔法』

4月 27, 2008

世界中の子どもたちに贈り物を届けるサンタクロース。

どうやらニューヨーカーがその手助けをしているらしい。

サンタクロース作戦

“Operation Santa Claus”を知っているだろうか?

サンタクロース作戦は、貧しいこどもたちのサンタクロースへの願いに一般のひとが応えようというもの。

今から七十年ほど前、郵便局に舞い込んでくる貧しい子どもたちのサンタ宛の手紙に、ニューヨーク市の郵便局員が、自分たちのお金で食べ物やおもちゃを買って応えていたことから始まった。しかし、局員たちの手には負えなくなり、やがて一般の人たちも参加するようになった。

(『ニューヨークのとけない魔法』から引用)

この話を読んで、成田美名子さんのアメリカ青春マンガ、『ALEXANDRITE』を思い出した。
クリスマスにプロジェクトに参加している主人公に、ヒロインがときめくシーンがあった。

アメリカってハートフルな一面があるんだ、と感動した。
しかも、いまもって続いているというのだ。

一方、『ニューヨークのとけない魔法』はもう一歩踏み込む。

それでも、サンタ宛の手紙は、すべて応えてもらえるわけではない。このプログラムの最終日、十個ほどのダンボール箱に残った手紙は、もう誰に読まれることもなく、捨てられてしまうのだ。子どもたちは今も、サンタが訪れる日を心待ちにしているだろう。

(同、引用)

ニューヨーカーの心のあたたかさと現実の厳しさ。
無数のエピソードを通して描かれる摩天楼での日々は、いつの間にかニューヨーカー気分にさせてくれる。

国家としての“アメリカ”ではなく、都市としての“ニューヨーク”を通してアメリカを知るのもよい。
そこには日本となんら変わらない、いやむしろもっと肌ざわりが伝わるコミュニケーションが行われている。

関連サイト

ニューヨークのとけない魔法(岡田 光世)-文藝春秋-

Minako Information Network